深津絵里【10代と40代の透明感】僕がPASCOの移動パン屋さんに会った日 1988~ スキップしてメイン コンテンツに移動

深津絵里【10代と40代の透明感】僕がPASCOの移動パン屋さんに会った日 1988~

深津絵里さんが不思議なパン屋さんを演じるPASCOのCM。僕もいつしかこんなパン屋さんに遭遇したいなと思っていたら・・・という噺です。



1988年の深津絵里



ビクター「S席へどうぞ」

僕が深津さんを知ったのは1988年、15歳の彼女がビクターのCMに登場した時でした。ラフマニノフの甘い旋律の中、森の中で白孔雀と出会う美少女。僕はその独特の透明感というものにすっかり心を奪われてしまったのです。

ちなみにCMの高画質ビデオデッキは、同じものが僕の実家にもあったのですが…今となっては、「SVHS」の良さも仕組みも全くわかりませんね。はい。

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当時「このCM良いよね」と姉に聞くと、クラシック原理主義者だった姉は「CMじゃなくて曲が良いんだよ」と答えておりました。『ラフマニノフ作 パガニーニの狂詩曲 18番変奏』ですな。「世界一美しい曲」という議題の時に、必ず候補に挙がる曲でもあります。



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このCMは深津さんがJR東海のCMでブレイクする直前のものでしたが、媒体への露出が少ない時期でも彼女独特の存在感は光っていました。

そういえば当時彼女は「深津絵里」だけではなく「高原理絵」と「水原里絵」という芸名も併用していましたね。

意味もなく3つの名を持つ新人女優…正直、紛らわしい以上の効果はなかったように思います。





そして芸名が「深津絵里」に定まった頃に、誰しもが知っているこのCMが発表されました。


JR東海「ホームタウンエキスプレス」


CM JR東海 X'mas Express 深津絵里 1988年


キャストは当初メインターゲットである20代のカップルが予定されていましたが、「同じ世代では逆に共感しにくい」というディレクターの判断により、『17歳同士のカップル』に変更され、それにより深津さん(まだ15歳)が起用されたとのことです。

ファッションとダンスが時代を感じさせますね。深津さんはこの時、発熱を押しての撮影だったために、それを隠すため化粧が予定よりも濃くなったそうです。加えて赤い口紅には『久しぶりに会った2人はホテルに行く』という裏設定が反映されているそうです。

ちなみに…

もともとこのCMは「クリスマスエキスプレス」というものではありませんでした。これは「JR東海」が前から行っていた「ホームタウン・エクスプレス」というキャンペーンの、そのバリエーションのひとつだったのですね。

しかし、深津さんのCMが大評判になったため、JR東海は新たに独立したキャンペーン「クリスマス・エクスプレス」を用意しました。そして翌1989年の牧瀬里穂バージョンから、正式に「クリスマス・エキスプレス」として、CMでもその名称が使われるようになったのです。こちらも素敵なCMですね。


いいなCM JR東海 X'mas Express 牧瀬里穂


さてさて深津さんに話を戻しまして…・

その後の彼女の活躍は言うに及ばずなのですが、しかしながら2010年代に入る頃になると、深津さんは仕事をかなりセーブするようになるのです。その理由については「舞台に専念するため」とか「事実婚状態であるため」などなど、いろいろと言われておりますが、はっきりしたことは判っておりません。

そんなわけで「一体どうしたものかな?」と少し心配していた僕ですが、ある日、そんな深津さんをメインにしたCMがスタートしたのです。それはPASCO(敷島パン)の企業CMでした。

 

PASCOの深津絵里

 

2013年。大手パンメーカーのPASCO(敷島パン)は、主力商品の『超熟』が15周年を迎えたことを切目に、深津絵里さんを起用した新ブランドCMがスタートさせました。そしてそのCMは、深津さんの持つ「透明感」というものを、10代の頃とはまた違った形で、実に印象深く表現したものになったのでした。

 

「サンドウィッチ屋さん」シリーズ 

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 PASCOの「サンドウィッチ屋さん」シリーズは、深津絵里さん演じるちょっと不思議なパン屋さんと、そこを訪れた蒔田彩珠さん演じる女の子の心温まるストーリーを通して、美味しいパンの魅力を伝えていくというCMになっています。ちなみにロケ地は西伊豆の安良里の元喫茶店との事です。 

 

「出会い篇」2013

 

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「その人は突然わたしの街にやってきた」
「その人はすごい集中力でサンドイッチを作って 食べ ニタッと笑った」
「わぁやばっ!」

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「あっ、また笑った」

 

蒔田彩珠さん

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地元の女の子を演じるのは蒔田彩珠さん。

2002年生まれとの事なので、この時は11歳ですね。

 

「パンの耳篇」2014

 

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「その人のお店に入ってみた」   
「いらっしゃいませ。どうぞ」
「その人はパンの耳を食べていた」 

「おいしそうに、ひとつひとつ」
「で、なぜか照れた」
「わぁやばっ!」

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「あ、また食べてる」

 

松崎町の牛原山

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見晴らしの良い場所は西伊豆の牛原山ですね
 

 

「トースト篇」2015

 

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「その人はトーストを焼いていた ものすごく真剣に」
「はちみつ はちみつ…」
「よしっ!」
「なんかゆれてる」

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「学校は?」 「あっ!」

 

出張パンの料理人シリーズ

 

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2016年からは「出張パンの料理人シリーズ」が始まりました。これは深津さん演じる不思議なパン屋さんが、キッチンカーで思わぬ場所に出張して、様々な人たちにパンをふるまうというお話です。ロケ地は「サンドウィッチ屋さん編」に引き続き伊豆周辺になっているようです。 

 

「カレーサンド篇」2016

 

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「すいません これをひとつ」
「はい」
「あの なぜこんなところで?」
「なぜですかね?」
「おまたせしました」
「うま!」

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「明日も・・・」「やってます」

 

「こんがり篇」2016

 

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 「これください」
「ぼくも」「ぼくも」「ぼくも」
「はい」
「まだ?」
「まだ」
「まだ?」
「まだまだ」
「よし!」
「おー!」

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「ごちそうさまでした」「どういたしまして」

 


「だいじなひとへ 出張パンの料理人」(2018)

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この間、実際にキッチンカーが来てくれるというサプライズ企画も行われました。

 

「少女からの手紙篇」2018

 

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「お元気ですか? 今どこを旅していますか?」
「私はあれからずーっとサンドイッチが大好きです」
「よし!」
「あの卵サンド、今でも時々思い出します」

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そんなわけでパン屋さんと少女の感動的な再会。素敵ですよね。これは長期契約のCMならではの演出だと思いました。

3年ぶりに登場の蒔田彩珠さん(の演じる少女)の成長ぶりには驚かされますが、実は不思議なパン屋さんの方も、様々な場所を旅をしていく中で、確実に成長しているのだなあと、深津さんのラストカットから感じさせられますね。


 

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というわけで、これからも深津さんには、この独特の「透明感」というものを失わずにいて欲しいです…

と、締めたいところなのですが、実はこの噺にはまだ少しだけ続きがあるのです。

 

「ころまろ篇」2019


さてさて、そんなわけで『こんな出張パン屋さんに遭遇したいな』なんてロマンティックなことを半ば本気で思ってしまっていた僕ですが、ある日、「久しぶりに誰もいない海にでも行ってみるか」と南へ車を走らせたところ・・・

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「!」

誰もいないはずの海の片隅に、あのキッチンカーが停まっていたのです。

(ちなみに写真のピンクのテントは僕のテントです。どんな邪魔者だという)。

 

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これはもう深津さんにパンをふるまってもらうしかありません。ころまろはふらふらと近寄っていきました。あー、糖質制限中なのに・・・CMに出てしまう・・・

が、しかし!

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「余計なものは入れない」

ころまろは綺麗にデジタル処理されておりましたよ。はい。


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