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とにかく明るい80年代洋楽『男性ボーカル編』ノーテンキサウンド

 新コロナウィルスのせいで、なんとも世界中がしょんぼりしている感じですが、 ここはひとつ、「ネアカ」系の突き抜けた’80sでも聴いて、せめて気分だけでもバブル並みに盛り上げていきましょう!
そんなわけで懐かしの80年代・デジタルシンセの音色に包まれたシャカシャカ・キラキラ系の「ネアカ」ソングを集めてみました。女性編に続き、今回は洋楽男性ボーカル編です。これを聴いて憂鬱な気持ちを吹っ飛ばしてくださいね。


【ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ】ワム!1984


Wham! - Wake Me Up Before You Go Go (Official HD Video)

ワム!

ワム!は1981年にジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーが結成したイギリスのデュオグループです。1982年にインディーズデビューすると、あっという間にメジャーでもブレイクしていきます。当時の彼等は『ロックバンド』というより『ジャニーズ系』的な受け入れられ方をしておりました。

1983年アルバム『ファンタスティック』を発表し、全英チャートで初登場1位を記録しますが、まだこの段階ではワムの人気はイギリス国内に留まっておりました。

しかし1984年にエピックレコードに移籍すると、その人気は世界的にブレイクし、アルバム『メイク・イット・ビッグ』が爆発的な大ヒットを記録します。日本でも2人はマクセルのCMに起用され、あの村上春樹氏が「最近のお気に入りはワム! あの底抜けの明るさは嫌いじゃない」と評価するなどさらに人気が上昇しました。


maxell UDⅡ CM 1984年 Wham! 60fps

1985年にはクリスマスソングの名曲『ラスト・クリスマス』を発表。さらには欧米ロックアーティスト初の中国公演も実施します。日本においては西城秀樹が『ケアレスウィスパー』を『抱きしめてジルバ』という曲名で日本語カバーし、スマッシュヒットを記録しました。

しかし人気絶頂期だった1986年にワム!は突然解散を発表します。同年6月28日、サッカーの聖地として名高いロンドン・ウェンブリースタジアムにてラストライブを行い、ワム!は本当に解散してしまいます。

そして時は過ぎ・・・2016年にジョージ・マイケルが死去した事により、ワム!の再結成は永遠に無くなってしまいました。

ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ

80年代的「ネアカ」の代表曲です。この短パンを履きこなせるのはジョージ・マイケルの他には諸星和己ぐらいでしょうね。

ちなみに昔、あのSAMがいた「リフラフ」は、この曲にそっくりな「東京涙倶楽部」という迷曲をリリースしております。これはもう確実に黒歴史ですな。


リフラフ 東京涙倶楽部

 

【ホールド・ミー・ナウ】トンプソンツインズ 1984


Thompson Twins - Hold Me Now

トンプソン・ツインズ

1977年に結成されたブリティッシュバンドです。1981年に7人グループでメジャーデビュー。その後、1982年にトム・ベイリー、ジョー・リーウェイ、アラナ・カリーの3人組となります。

1983年から当時流行のシンセサウンドを取り入れ、ようやくブレイクを果たします。1984年には「ホールド・ミー・ナウ」が世界的にヒットし、同年公開された映画「ゴーストバスターズ」のサウンドトラックにも参加。1985年には「レイ・ユア・ハンズ」かヒットし、バンドはLiveAidにも出演。同時期、日本ではマクセルのCMに起用されました(・・・って、これもマクセルかよ!)。


マクセルカセットテープCM トンプソン・ツインズ

しかし1986年にリーウェイが離脱するとバンド人気は急降下してしまい、以後はヒットにも恵まれず、結局、トンプソン・ツインズは1993年に解散してしまいました。

ホールド・ミー・ナウ

絵に描いたようなシンセポップで、80年代的軽薄感が満載ですが、時代の波に乗って大ヒットを果たしました。伝説のイベント「LiveAid」でも演奏されましたね。

 

【カーマは気まぐれ】カルチャークラブ 1983


Culture Club - Karma Chameleon (Official Video)

カルチャー・クラブ

1982年にイギリスでデビュー。ボーイ・ジョージの奇抜な女装ファションとキレのあるボーカルが話題を呼び、シングル『君は完璧さ』が全英1位を獲得しました。
1983年に発表した『カーマは気まぐれ』は世界的にヒットしバンドは本格的にブレイクします。日本ではボーイ・ジョージのルックスと歌詞の「カマカマカマカマ♪」がシンクロしており、幅広い層から人気を博しました。同年に発表したアルバム『カラー・バイ・ナンバーズ』は翌1984年に跨がる大ヒット作となり、彼等はその年のグラミー賞最優秀新人賞を受賞しました。
しかしその後はパッとせず、1986年にボーイ・ジョージがドラッグで逮捕されて以降、『再結成→ボーイ・ジョージの逮捕→活動停止』というルーティンを、今に至るまで繰り返し続けているバンドです。  

カーマは気まぐれ

当時はまだまだゲイカルチャーに馴染みがありませんでしたから、みんなボーイ・ジョージのルックスにはびっくりしましたね。そしてこの姿で ♪カマカマカマカマ…♪と歌うのだから、まあウケないわけはなかったという感じですね。何はともあれこの作品は、その独特なPVも込みで、83年から始まった日本の洋楽ブームを体現する楽曲の一つですね。

 

【パワー・オブ・ラブ】ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース 1985


Huey Lewis and the News - Power of Love (Official Video) 

ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース

1979年に結成。1980年のデビューアルバム『ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース』はあまり売れませんでしたが、1982年にシングル「ビリーヴ・イン・ラヴ」がスマッシュヒット。1983年のサードアルバム『SPORTS』がビルボードチャート1位を記録しブレイクします。
1985年に発表した映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌「パワー・オブ・ラブ」が世界中で大ヒットを記録。1986年のアルバム『FORE!』も1位を獲得し、バンドの地位は揺るぎないものとなりました。
その後もリーダーのヒューイ・ルイスの気さくかつ誠実な人柄により、バンドは大きなトラブルもなく継続しており、2010年代になってからもツアーを精力的に行っているようです。

パワー・オブ・ラブ

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のテーマとして超有名です。ダサい系アメリカロック(←誉め言葉)の代表曲ですね。日本では「カッコインテグラ」の曲としても有名です。


HONDA INTEGRA - マイケル・J・フォックス - ♪ Huey Lewis & The News 「The Power of Love」(15+30sec)


【ドリームタイム】ダリル・ホール 1986


Daryl Hall - Dreamtime (Official Video)

ダリル・ホール(ホール&ウォーツ)

1972年にデビュー。1975年のアルバム『Hall & John Oates』がビルボードのトップ20入りを果たします。翌1976年にはシングル「サラ・スマイル」が4位を記録。1977年にシングル「リッチ・ガール」で初のビルボード1位を記録します。
以後、ヒット曲を連発し、1985年には「USAforアフリカ」やLiveAidにも参加し円熟期を迎えます。1991年に一度は活動停止しますが、1995年に再結成を果たし、現在は互いを尊重しつつ、プロデューサー業を中心に音楽活動を精力的に続けています。

ドリームタイム

ダリルホールが1986年に発表したソロ曲で、ビルボードチャート5位を獲得してます。そしてこの曲を聴くと「夏の終わりの日本武道館」に走って行きたくなるのは僕だけでしょうか?


負けないで (What a beautiful memory 〜forever you〜)

 

【ザ・リフレックス】デュラン・デュラン 1984


Duran Duran - The Reflex (Official Music Video)

 デュラン・デュラン

1978年イギリスにて結成。1981年2月「Planet Earth」でデビュー。アルバム『デュラン・デュラン』が全英3位を記録したのを皮切りに、シングルを国内で連続ヒットさせます。
1982年にセカンドアルバム『リオ』を発表。アメリカでも大ヒットしバンドは世界的にブレイクする1984年にシングル「ザ・リフレックス」が初のビルボード1位に輝きます。
その後はバンドの離合集散を繰り返しつつも、周期的にヒットムーブを生み出しており、2010年代以降もバンド活動を継続中です。

ザ・リフレックス

日本でもアイドル的人気が高まり、同曲はサントリーウィスキーのCMに起用されました・・・が、これはもう黒歴史としか・・・


サントリーウィスキーQ CM デュランデュラン


【ココモ】ザ・ビーチボーイズ 1988


Kokomo - The Beach Boys HD

ザ・ビーチ・ボーイズ

1961年に結成し、サーフィンミュージックで一世を風靡した世界最高峰バンドです。バンド結成60年という長寿バンドであるがゆえ、オリジナルメンバー5名のうち2名は故人となっておりますが、その間、衝突や和解を繰り返しつつ、2020年現在もバンドそのものは現役であり、同年は長期ツアーも計画されています。

ココモ

1988年に発表されたビーチボーイズとって22年ぶりの復活NO1シングルです。映画「カクテル」のテーマで、僕にとっても唯一リアルタイムなビーチボーイソングでした。

 

【テイク・オン・ミー】a-ha 1985


a-ha - Take On Me (Official Music Video)

a-ha

1982年にノルウェーで結成された3人組バンドで、1985年にメジャーデビューします。いきなりデビューシングルである「テイク・オン・ミー」が世界的に大ヒットします。アニメと実写を駆使した同曲のPVも大きく評価され、MTVでヘビーローテーションされてさらに彼等の人気は高まりました。しかし、全米チャートではこの曲以降、鳴かず飛ばずで終わり、いわゆる「一発屋」扱いされています。
その反面、イギリスを中心とした欧州や南米で引き続き高い人気があり、1998年の活動再開以降、大規模なライブイベントなども各地で精力的に行っています。 

テイク・オン・ミー

音楽性とか難しい話はさておき、80年代を代表する曲の一つだと思います。個人的な思い出としては、中学校の創作ダンスで女子がこの曲で踊っていたことが懐かしいですね。

 

【トゥギャザー・フォーエヴァー】リック・アストリー 1988


Rick Astley - Together Forever (Official Music Video)

ノーテンキ野郎のノーテンキソング・・・と言っても言い過ぎどころか足りないと思います。迷惑なことに今でもたびたび来日しており、各ロックフェスで奇妙な踊りと下手くそな歌を披露しております。こいつについては近々記事にまとめますので、貴重な時間をどぶに捨ててまでも、確実に嫌な思いをしたい方だけお読みください(きっと何も心に残りませんが)。


【ジャンプ】ヴァン・ヘイレン 1984


Van Halen - Jump

ヴァン・ヘイレン 

1974年にロサンゼルスで結成、1978年に「ユー・リアリー・ガット・ミー」でデビューします。1984年のアルバム『1984』とシングル『ジャンプ』の世界的大ヒットにより、バンドの人気は不動のものとなります。その後もメンバーチェンジや活動停止→活動再開を繰り返しつつ、バンド活動を継続しており、キャリアが40年になった2010年代においても、世界各地でスタジアムクラスのライブを元気に行っています。

ジャンプ

当時はハードロックだと思い込んでいましたが、今聞くと、曲の軽さに改めてびっくりしますね。「チャラチャラしたお前にジャンプしろなんて説教されたくないよ」という感じといいますか・・・当時はもうちょっと硬派だと思っていたのですが・・・まあそれが80’Sってやつなんでしょうね。



とにかく明るい80年代洋楽『女性ボーカル編』シャカシャカ!サウンド


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