子供の頃、筆者が怖かった懐かしの悪役、ボスキャラをまとめてみましたの後編です。中には「これがキャラクター?」と思われるものも含まれますが、ここはノークレーム、ノーリターンでお願いします。※この記事は順次追加します。
恐怖の心霊写真集
中岡俊哉監修【恐怖の心霊写真集】。70年代から80年代にかけて心霊写真が流行。関連本も多数出版された。
当時は「百歩譲って霊があるにしても、何故にそれがフィルムなんかに映るのだ?」なんてツッコミを入れるものはなく、ただただ、子供たちはみんな恐怖におびえていた。クラスの集合写真の心霊探しに躍起になった思い出がある人も多いだろう。
アマゾンの変身シーン
【実は『十面鬼』よりも怖い】
異端児ライダー【仮面ライダーアマゾンの変身シーン】。「ア~マ~ゾ~ン!」の掛け声とともにミラージュ展開していく恐ろしい様は、とても正義のヒーローとは言えない代物だった。
飛行機事故遺児の野生児『アマゾン』と、人間の死肉を食らう『ゲドン』の戦いという設定自体が既にトラウマものである。当然そんなものが子供にウケるわけもなく、視聴率がダダ下がりだった事はいうまでも無い。
かちかち山
【カニバリズム&サディズム】
昔話の【かちかち山】。婆を狸に惨殺された爺が兎に復讐を依頼。ドSな兎は狸を必要以上に散々いたぶった挙句、最後は溺死に追い込むという話。
『ハリウッドで実写化』されたら、これほど怖い物語も無いと思う。特に狸が婆汁を爺に食わせて嘲るシーンは、本当にトラウマものだというより他はない。ちなみに筆者の家にあった『かちかち山』には『婆の肉片を持って嘆く爺』が絵になっていて・・・
モード学園のCM
【一体何の学校なのか?】
新宿にある【東京モード学園のCM】。不気味なBGMとともに、あしゅら男爵ともジュディオングともつかぬ謎の女性が、いきなりこちらを威嚇してくるものであった。これはラジオCMも含め、必要以上に怖すぎだった
そもそも「モードってなんだ?」という事から始まっていたので、当時は本当に謎の存在であった。しかしながら実際のモード学園は、抜群の就職率を誇る優秀な服飾系の専門学校なのであり、実は筆者の友人が講師をしていたりする(笑)。
まことちゃん
【高すぎるテンションがホラー】
奇才楳図かずおの代表作の一つである【まことちゃん】。ハイテンションな幼稚園児が起こす騒動を描いた漫画で、得意技の「グワシ」を真似する人間が多数いた。
とにかく当時は気持ち悪く、作者特有のブラックテイストが少年誌の枠を超えていて、ナイーブな子どもにはきついものだった。近年、パチンコ化されたそうだが、その画像を見る限り、まことちゃん独特のホラーテイストをなかなか上手に再現しているように思える。
小学校の外トイレ
【昭和の匂いが恐怖】
誰しも恐れた経験のある【小学校の外トイレ】。学校の改修改築工事などでも後回しにされることも多く、木造の古めかしい和式タイプのトイレが今でも多く現存する。
もはや「悪役キャラ」でもなんでもない感じだが、トイレ話というのは「子供のころの怖い話」の定番であり、その怖さはリアルであった。
牛鬼淵
【『まんが日本昔ばなし』のトラウマ回】
頭部が牛の鬼【牛鬼】。きこりが使う鋸の32枚目の刃は「鬼刃(おにば)」といって「鬼が出てきたら挽き殺す」ためにあるという。しかしある日、その鬼刃が欠けてしまい・・・
「まんが日本昔ばなし」の屈指のトラウマ話。単純でバレバレのエピソードであるのだが、独特の閉塞感が本当に恐ろしかった。筆者もリアルタイムでおびえた世代であり、今でも鋸の鬼刃部分を見る度に【牛鬼】の恐怖を思い出している。
ウィリー・ウィリアムス
【伝説の『熊殺し』】
極真カラテの怪物【ウィリー・ウィリアムス】。野生の熊と対戦し勝利を収めるなど、当時は圧倒的な強さ誇っていた。中でも1980年のアントニオ猪木との格闘技世界一決定戦は、今でもオールドファンの間で語り草になっている。
当時の子ども達は猪木が殺されるのではないかと本気で心配していたほどだった。近年は本人が当時の裏話をたびたびしており、それを聞くと、彼をプロデュースした梶原一騎の筆力&権力の凄さというものを、改めて思い知らされたりする。
妖犬ブラッキー
【マスチフとドーベルマンのハーフ】
闘犬まんが『白い戦士ヤマト』に登場する妖犬【ブラッキー】。主人公のライバル立花年男がヤマト抹殺のために送り込んだモンスター。得意技は『牙折り』で、ヤマトの兄『ハヤテ』が犠牲になった。
立花年男がヤマト抹殺のために送り込んでくる犬は他にも多数いるのだが、このブラッキーの印象が特に強いのは、かつてのヤマトのライバルである【ブルーザ】を容赦なく処刑したシーンが印象に残りすぎているからである。とにかく強く怖かった。
能面
【トラウマランキング常連】
子供の頃に怖かったものの定番である【能面】。この独特の恐怖感もさることながら、顔に張り付いて外れなくなる【肉付き面】など、実際に怖い逸話も多い。
筆者が子供の頃、地元の酒造のCMがなんということか能の舞台映像だったのだ。それも小面のアップで終わるという嫌がらせのような代物であり、当然悪夢にうなされたものだった。
半魚人
映画【大アマゾンの半魚人】。未開の地で起こる騒動という、ありがちなタイプのモンスターパニック映画だが、半魚人の造形美や設定などの評価が高く、コアなファンが多い作品である。
小学校の時に友人が「恐怖映画大図鑑」という代物を持ってきたのだが、その中で二ページぶち抜きで紹介されていたのがこの写真なのであった。当然トラウマに。
キツネ目の男
【グリコ森永事件】
毒入り菓子で世間を震撼させた「グリコ森永事件の犯行グループ」の一人【キツネ目の男】。その男の似顔絵画像。冷徹な犯人というイメージそのもののイラストは、世の中の子供たちを恐怖のどん底に陥れた。
三億円事件と並び『最大の未解決事件』の犯人とされる人物。他にも『ジャイアンツ帽の男』などがいたが、実は筆者が一番怖かったのは犯行グループから送られてきた『子供の声のテープ』だったりする。
モチモチの木
【今でも現役の恐怖】
児童絵本【モチモチの木】。怖がりの子供が病気のじいさまのために勇気を振り絞り、モチモチの木の恐怖を克服するという・・・まあ要するに説教系の絵本であり、今でも増版が繰り返されている児童絵本の名作の一つ。
そもそも主人公の豆太が爺さんと暮らすようになったのは「親父が熊に頭をぶっ裂かれたため」だったりするのだ・・・うはあ・・・そんな所もすでにスプラッター。独特の絵柄も含め、とにかく当時は怖くて苦手な作品だった。あと独特の本の匂い(解るかな?)も。
キッチンマザー
【トラウマの宝庫 AC政府広報】
政府広報の覚せい剤撲滅キャンペーンCMで通称【キッチンマザー】。キッチンで泣きじゃくる子供の横で、虚ろな目をした母親が注射器を手に取り・・・という怖い内容。
母親のゾンビっぷりが怖いのだが、それ以上に胸の残るのは『救急車のサイレン&子供の大泣き』というトラウマハーモニーであった。特に最後の「マ”マ”ーッ!」が視る側の切迫感を強烈に煽っていたので、実はスタッフが本気で子供を泣かせたのではと、前々より疑っていたりする。
カゲミーロ
【ムーミン谷を狂わす影使い】
昭和版新ムーミン(原作者激怒のジャパンオリジナル版)の最末期に登場した暗黒キャラ【カゲミーロ】。影法師と会話する能力を持ち、ムーミン谷の住人をノイローゼに追い込んでいく。
当時は、あの幸せなムーミン谷の人たちが集団発狂していく様があまりにも衝撃的であった。今回、40年近くぶりに改めて視たのだが、いわゆる『よそ者』に対しての薄気味悪さが炸裂していて、なんとも言えぬ後味の悪さが残った。
エクソシストのリーガン
【首が180度回転!】
あの暗黒テーマとともに思い出される【エクソシストのリーガン】。悪魔に憑依された子供がブリッジで階段を下りたり、首を180度回転させたり、ベッドの上を跳ね回ったりする。
とにかく印象深かったのが、彼女の首が有り得ない角度を向くシーンである。我々の世代に「エクソシスト」と聞くと「ああ、あの首が180度回転する子供の映画だね」という答えが必ず返ってくるほど。もちろんみんなのトラウマである。
エクソシスト テーマ曲 〜The Exorcist Theme cover bgm〜
江戸川乱歩 少年探偵シリーズ
【小学校の図書館の恐怖】
昭和の時代、小学校の図書館にずらりと並んでいた【江戸川乱歩 少年探偵シリーズ】。江戸川乱歩が子供向けに書いた探偵小説で、現在も小学生の間で人気が高い。
常に貸し出し中であり、みんなで競って読んでいたのだが「子供向け」とは名ばかりのトラウマ製造シリーズであった。とにかく話も表紙も挿絵も全て怖かった。
キングダーク
【あまりにも巨大すぎるボス】
仮面ライダーXのボス【キングダーク】。子供向け番組の悪党のボス史上最大のキャラクター。実際には体内で呪博士が操る巨大ロボットであった。
当時幼稚園年少だった自分は「RS装置が手に入ってキングダークが起き上がったら、自分も木端微塵になってしまう」と本気で恐怖していた。そうであるがゆえ、最終回でXがキングダークの体内に侵入し、いかにも弱そうな(作りの粗い)呪博士を倒してしまった際のあっけなさは半端なかった。
パルナス
【菓子会社の企業CM】
日曜朝のアニメ枠で流れていた【パルナスのCM】。おどろおどろしい音楽と不気味な(色合いの)赤ちゃんの微笑み。さらには冷戦中でありながらロシア推しという不思議なものであった。
おじさんたちのトラウマねたの鉄板である。日曜日の朝から嫌がらせのように不安を煽る不協和音。子供向けの菓子メーカーが、何故にこんな企業CMを作り、さらには長きにわたり使用していたのか、いまだに理解に苦しむところである。
巨大怪蛇ゴーグ
【川口浩探検隊シリーズ】
南部タイの人々が、神聖にして侵すべからざる神の使者として恐れ敬う双頭の【巨大怪蛇ゴーグ】。川口浩探検隊シリーズ第26弾。
今となっては(当時もか?)笑いの種でしかない番組だが、作り手側の真剣さが画面にも伝わっていて、小学生の自分などは、本当にハラハラドキドキしながら探検隊の活躍を見ていたものだった。そして今となっては、そうであった事がとても幸福であったように思える。
ダミアン
【トラウマ悪魔の子役】
1970年代のオカルト映画ブームを代表する「オーメン」の主役の【ダミアン】。一見、無邪気な子供でありつつ、実は周囲を破滅に追い込む悪魔であった。
エクソシストが「首180度回転」なら、このオーメンは「首ちょんぱ」という感じ。とにかく怖い映画だった。そしてダミアン役のハーヴェイ・スペンサー・スティーブンス(本名もなんか怖い)は1970年生まれで、もろ我々の同世代であった。それゆえ髪の毛の中に「666」の数字が無いか、当時の我々は本気で心配していたものだった。
『オーメン(Omen)』 予告編 Trailer 1976年
安達ケ原の鬼婆
【隣り町の恐怖伝説】
福島県二本松に伝わる伝説【安達ケ原の鬼婆】。旅人を襲っては生き血と肝をすすり、人肉を喰らうという困ったお婆さん。
隣り町の伝説なので年少期からなじみの怖い存在だった。そもそも鬼婆になったきっかけというのも『胎児の胆が姫の病気に効くという易者の言葉を信じ、旅人の腹を裂いて胎児から肝を抜き取った。しかし旅人の持ち物から、自分が殺した女は、実は遠い昔に生き別れになった我が子だと気がつき発狂する』という強烈なもの。嫌になります
大予言の表紙
【五島勉のベストセラー】
五島勉の奇書【大予言】。ノストラダムスの終末論を世に知らしめたベストセラーで、250万部という空前の売上げを記録した。
冷戦真っ只中の1970年代。全面核戦争の恐怖がぬぐえない時代で「1999年の七の月に恐怖の大魔王が舞い降りて地球は滅亡する」というノストラダムスの予言を真に受ける人間は多かった。当然、当時の子供たちは「1999年に自分が死ぬ」ものだと思い込んでいた。個人的に「悪影響」という面で五島氏の罪はかなり重いと思う。
カマドウマ
【別名「べんじょコオロギ」】
夜の玄関やトイレに出没する昆虫【カマドウマ】。いくら無害な虫と言われても、毎度の突然の遭遇に成す術もなし。
子供の頃、城山の防空壕に探検に行った際、天井にびっしりと張り付いたカマドウマの大群に気が付き、腰を抜かした経験あり。ああいう時って本当に足が動かないものなのだ。
モンスター・リッパー
【女子プロ最大の悪役】
ビューティペア時代末期に現れた怪物レスラー【モンスター・リッパー】。ダメおやじのオニババを実写化したような凄みで女子プロレス界を席巻した。
このリッパーとデビル雅美のチェーンデスマッチが発表された際には「どちらかが命を落とすのでは・・・」と真剣に心配していたものだった。ねえジャガー?
全女1983's デビル雅美 VS モンスターリッパー 【チェーンデスマッチ 時間無制限一本勝負】Devil Masami VS Monster ripper cage match
サスペリアの謎の顔
【恐怖の「恐怖映画ブーム」】
恐怖映画「サスペリア」に登場する【タクシー運転手の首の謎の顔】。心霊写真ならぬ心霊映像として有名である。
70年代の恐怖映画ブームのラスボス的存在であった「サスペリア」。日本公開時の「決して、ひとりでは見ないでください」というあまりにも素晴らしいキャッチコピーとともに、もっともらしく語られる恐怖エピソードというものが、当時の子供(大人も)たちを戦慄させた。
サスペリアのテーマ〜死のワルツ 7”(1977)東芝EMI・Odeon EOR20264 GOBLIN Suspiria Death Valzer
プロメシューム
【謎の美女メーテルの母親】
銀河鉄道999に登場する機械化母星の女王【プロメシューム】。謎の美女メーテルの母親であり、人間の機械化を推し進める絶対権力者。
松任谷由実似のテレビ版も怖かったが(その場合メーテルは麗美)、なんと言っても映画版の絶対女王としての完成度の高さはずば抜けていた。ラストで暗闇から伸びてくるプロメシュームの手や、その醜い死に様なども、映画館に駆けつけた当時の子供たちに底知れぬ恐怖を植えつけた。
ハンス
【ネロをイジメ殺した男】
名作「フランダースの犬」に登場する【ハンス】。大金持ちの旦那にはペコペコし、その一方でネロやおじいさんをイビリまくるという最低男。自らの整備不良による風車小屋の火災を「ネロの放火」ときめつけ、結果、衰弱死に追いやった。
「子供をイジメまくる極悪おじさん」という分類では「家なき子」のガロファリと一緒だが、ガロファリ的な(悪知恵的な)知性のようなものが、きれいさっぱり無いのがハンスなのである。こういう「けちな権力を持ったバカ」というのは案外厄介であり、実は大人になった今でも、ハンスタイプの人間には結構苦労しているというのが実情である。
Gメンの筋肉ドラゴン
【香港シリーズ常連の殺し屋】
番組自体がトラウマものだった「Gメン75」の香港シリーズに必ず出てきた【香港の筋肉ドラゴン】。圧倒的な肉体を武器に、Gメンたちを毎回苦しめまくった。
当時は「筋肉ムキムキ」という存在自体が珍しく、しかも当時の香港持つ怪しい雰囲気も、このキャラの怖さを十二分に引き立てていた。香港シリーズにおいて「あいつまた出てくるのかなあ・・・」という不安を、そのつど現実にしてくれたという、実に縁起の悪い男であった。
コックリさん
【集団催眠?恐怖の儀式】
70年代の小学校で流行りまくっていた遊び【コックリさん】。西洋の「テーブル・ターニング」に似た占い遊びで「狐狗狸さん」と表記される事もある。
放課後、女子がキャーキャー言いつつ、コックリさんを興じていた姿を懐かしく思い出す人も多いことだろう。集団失神事件など、色々と都市伝説的な話も多い遊びだが、ある意味一番怖いのは、これを利用した「いじめ」であったりする。
ソドム
【異様な強さの中ボス】
バブル期にゲームセンターで流行っていた格闘ゲーム【ファイナルファイトのソドム】。ゲーム序盤の中ボスでありながら、異様な強さでゲーマーを悶絶させた。
ストリートで闘っていたはずが「大観衆が見つめるリング上に突然移動させられる」という理不尽展開が強烈である。攻略法を見出すまでは、積み上げた100円玉がどんどん消費されてしまうのだ。
愛の園(AI NO SONO)
【秀樹人気を翳らせた謎曲】
人気絶頂期の西城秀樹が突如リリースした謎曲【愛の園】。テクノ調のイントロにそぐわぬ抑揚の無い子供コーラスが薄気味悪く、西城が歌う新興宗教の賛美歌のような歌詞も意味不明だった。
未聴の方はTUBEあたりで検索して是非聞いて欲しい。「愛の園の薄気味悪さは秀樹人気を翳らせた」と言うのは決して過言ではないと思う。呪いの曲。実際にこの曲の直後から、爆発的な「たのきん&聖子ブーム」が起こっていたりする。
一見広介
【美女シリーズ屈指の問題作】
自分と瓜二つの大富豪と入れ替わって、取り巻きたちと悪事を重ねた【一見広介】。演じたのは伊東四朗。
テレビ朝日が1982年の正月特番としてゴールデンタイムに堂々とオンエアした「明智小五郎美女シリーズ 江戸川乱歩 天国と地獄の美女」。これは当時の放送コードでもギリギリをはるかに超えていた過激&エロ描写のトンデモ作品であり、しかも二夜連続という抜け目のなさであった。
入れ替わりのために左目をえぐり取られ(シュールなデザインの)義眼となった一見の姿は本当に恐ろしく、それ以後、当然のことながら伊東四朗が苦手になった。
天井の木目
【常にそこにある恐怖】
和室の【天井の木目】。ある時は巨大な目玉に、ある時は妖怪に、さらにまたある時は口裂け女に見えたりしたのが、昭和の天井というものだった。
小学生当時、病気でお休みすると、決まって祖母の寝室に寝かされたのだが、その部屋の天井がまさにこのタイプだった。そして寝付けないでいると、隣の居間から祖母が視ている【あなたの知らない世界】の音だけが聞こえてきて・・・・
牧村邸を襲う一般民衆
【ヒロインの生首が…】
デビルマン【牧村邸を襲う一般市民】。飛鳥了の裏切りにより、明と暮らしていた牧村家の人々が、暴徒と化した一般市民に惨殺される。現代の悪魔狩り。
当時、友人がデビルマン全5巻を所有していて、その家に遊びに行くたび、怖いもの見たさの好奇心に耐えられず・・・当然のことながら必ず後悔していた。
「おれはからだは悪魔になった・・・だが人間の心を失わなかった! きさまらは人間のからだを持ちながら悪魔に! 悪魔になったんだぞ!これが!これが!おれが身をすててまもろうとした人間の正体か!」
というデビルマンの叫び。キングオブトラウマでありながら、日本の漫画史上、屈指の名シーンでもある。
あなたの知らない世界
【「お昼のワイドショー」の人気コーナー】
日テレ【あなたの知らない世界】。20年近くの長きにわたり、昼のお茶の間を恐怖のどん底に陥れていた。
一般視聴者から寄せられた怪奇エピソードを御丁寧に完全再現ドラマ化する人気コーナー。怪しげな心霊学者が登場し、恐怖感をさらに煽るような解説を加えるという駄目押しもなかなかなもので、学校を休んだ日にうっかり視てしまった暁には「仮病なんか使うんじゃなかった」と反省することしきりであった。
シャルロット・ド・ポリニャック
【発狂して塔から投身自殺】
「ベルサイユのばら」に登場する【シャルロット・ド・ポリニャック】。欲深い母親の企みで43歳のロリコン公爵と婚約させられる11歳の娘。舞踏会で公爵から手のひらに接吻され発狂。愛するオスカルの目前で塔から投身自殺する。
本来はロリコン公爵である【ド・ギーシュ公爵】がトラウマキャラになるべきなのだが、それを吹き飛ばすようなシャルロットの発狂ぶりがマジ怖い。そしてそんな事態に全く動じず傍観者然しているのが、主人公であるオスカルなのであった。まさに出崎統イズム炸裂という感じである。
三好昌子
【日本製カルトホラー】
映画「震える舌」で破傷風に感染する子供【三好昌子】。発作で痙攣を起こし、自身の舌を噛み切きりながら悶える。昌子を献身的に支えていく両親も次第に疲労し、それぞれに精神を病んでいく・・・
トラウマ映画の話になると必ず話題になる作品。
とにかく子役の演技が神がかり(芦田愛菜なんてものじゃない)。そしてリアリズムであるがゆえに、元ネタであろう『エクソシスト』よりも遥かに恐怖感がある。
ちなみに筆者は受験上京中のホテルの深夜映画でこの作品を視聴してしまい、案の定、翌日の試験がメタメタだったという痛い思い出があ。
ベンの死体
【いきなり系の怖い死体】
映画「ジョーズ」で巨大鮫に襲われ沈んだボートの中にあった【ベンの死体】。予期せぬところでいきなり登場するので(しかもドアップ)、初見では確実に声が出るしろものである。
ジョーズのポスターの怖さは以前にも話したが、それから少し年を重ねてから、恐る恐る映画本編を視た僕に対して、スピルバークが無慈悲な鉄槌を食らわしたシーン。そりゃフーバーも歯を落とすよね。
Jaws - Theatrical Trailer (HD) (1975)
母親ロボット
【昭和の未来予想図】
未来の肝っ玉お母さん【母親ロボット】。昭和の頃は21世紀というのは夢の時代で、未来をネタにした子供向けの書籍が多数発行されたのだが、中には「トンデモ未来」というべき、実に適当な未来予想図が掲載されていた。
子供心にもさすがに「ありえねー」と思ってはいたのだが、この笑顔のあまりのインパクトのせいか、うっかり夢に登場することが多数だった。
チャチャ人形
【トシちゃんの背後の謎人形】
田原俊彦の三枚目のシングル『恋=Do!』において登場した【チャチャ人形】。アイドル全盛期のトシちゃんの背後で、全く表情を変えず一心不乱に踊るその姿に、多くの子供が恐怖した。
中身はバックダンサー『ジャPAニーズ』のメンバーとのこと。それゆえ人形が主役のトシちゃんよりも大柄である事も、恐怖心を煽る一因となっていた。
ハン
【「燃えよドラゴン」のラスボス】
ブルース・リーの代表作「燃えよドラゴン」の悪の首領【ハン】。ただの「悪い金持ち」のように見えるが、自ら金属の義手でウィリアムズを撲殺するなど、その強さは折り紙付きである。鏡の間でのリーとの決闘は、アクション映画史上に残る名場面であった。
のちに大川栄策が「さざんかの宿」で売れた際に、なんだかちょっとハンに似ている気がして微妙な気持ちになった。
[映画] ブルース・リー 燃えよドラゴン ( 日本語字幕) ジムケリー 対 ハン
ブロッケン伯爵
【元ナチスの将校 】
マジンガーZ に登場する幹部キャラ【ブロッケン伯爵】。あしゅら男爵同様、Dr.ヘルが人体を改造したサイボーグ。あしゅら男爵と反目しつつも、打倒マジンガーZ作戦の指揮を執り、最後までDr.ヘルに仕えた。
自分の首を小脇に抱えている異様な姿のインパクトは強く、ドジなあしゅら男爵とは違った恐怖を感じさせた。もともとはナチスの将校であり、爆弾で首を吹っ飛ばされつつも、それを小脇に抱えて走り出したというエピソードを持つ。ほんとヤバすぎる設定です。
MAZINGA Z - IL CONTE BLOCKEN - EPISODIO #39 "L'ULTIMA OCCASIONE DI ASHURA" - FULL HD 1080p50
アメリカシロヒトリの幼虫
【昆虫採集の大敵 】
進駐軍とともに日本にやってきた外来種【アメリカシロヒトリ】。様々な葉に膨大な卵を産み付け、これに憑りつかれた樹木は、食欲旺盛なその幼虫によって、その葉をまるごと食い尽くされてしまう。
アメリカシロヒトリ自体は「ただの白い蛾」という感じで、特に恐怖は無いのだが、これが【幼虫の毛虫】になるとすっかり話は変わり、夏場の昆虫採集時に出くわし (うじゃうじゃいるんだなこれが) 頭にかぶってしまったものならもう・・・
キングコング
【1976リメイク版 】
動物パニック映画のオリジン【キングコング】。南太平洋の未開の島で捕獲され、見世物として連れてこられた巨大類人猿が、鎖を引きちぎり美女を片手に脱走。NYの町中を恐怖のどん底に叩き落す。
僕と同じ年代の方なら「そういえば子供のころキングコングが盛り上がっていたなあ」と記憶されているはず。僕は小学校低学年だったので、町中に貼られているこの映画のポスターが本当に怖くてたまらなかった。しかしながら、あの頃の盛り上がりに反し、今となっては話題にあまり上らない作品。その理由はズバリ!「やらかし映画」だったから。本場アメリカでも「駄目リメイク」として大不評だったとのこと。
今後どんどん追加していきます!
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